ところで、平成18年度の実績はまとまっていますけれども、平成19年度の実績は今まとまっていますか。どのような状況ですか。
◎東平
まちづくり推進部参事〔
環境保全課長〕 平成19年度の数値につきましては、現在数値を集計中でございます。各部局の数字を集める関係がございますので、今しばらく時間がかかるものと思っております。
◆飯田 委員 ちなみに、本庁舎の年間の電気代、水道、あるいは燃料費、それがどのぐらいかかっているか、これについてお答えいただきたいと思います。
◎伊藤
経営管理部参事〔
総務課長〕 本庁舎の年間の
電気代等についてのご質問でございます。平成19年度につきましては、電気料5,699万円余、水道料金が2,287万円余、燃料代、
地域冷暖房施設より空調用に冷水と蒸気を購入している経費でございますが、1億5,930万円余でございます。
◆飯田 委員 わかりました。
本庁舎では、
省エネルギー対策でいろいろなことをやっていますね。6月から9月までは28度、12月から3月までは19度の室温の管理、それから昼休みの
事務室照明の消灯、トイレ・洗面所の節水、あるいは
エネルギー管理システムの導入など、いろいろなことをやっています。これらの
省エネ対策による電気・水道の使用量の削減効果、あるいはCO2の削減量をどの程度と見積もっているのか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。
◎伊藤
経営管理部参事〔
総務課長〕 本庁舎での
省エネルギー対策の
削減効果等についてのお尋ねでございます。平成11年度を基準といたしますと、平成19年度にあっては、
電気使用量で22.5%の減、
水道水使用量で3.1%の減となってございます。CO2量に換算いたしますと、電気が約130トン、水道水が143キロと見積もっております。今後も引き続き
省エネルギー対策を実施してまいりたいと考えております。
◆飯田 委員 それはすごい数字ですね。しっかり頑張っているなと思います。
ところで、
地球温暖化対策の一環として、
杉並区役所、あるいは
板橋区役所では、緑の
カーテンに取り組んでいます。緑の
カーテンというのは、アサガオ、ヘチマ、ゴーヤなどのつる性の植物を窓の外にはわせて夏の暑い日差しを和らげるとともに、葉の蒸散作用で周囲の温度を下げてくれる、こういった植物の
カーテンのことをいいます。
杉並区では、区役所の壁一面を覆うヘチマやゴーヤでつくられた巨大な緑の
カーテンが25メートルにも伸び、高さ世界一に認定してもらうためにギネスブックに認定を受けられるかどうかを
問い合わせ中だそうでございます。また、板橋区では、区長が緑の
カーテンからキュウリを7本収穫をしたということで話題になったそうでございます。
この緑の
カーテンの
省エネ効果は、夏の
エアコン使用を20%から30%も押さえる、こう言われているところでございます。そこで、本区でもこの緑の
カーテンを本庁舎にしてはどうかと提案をさせていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
◎伊藤
経営管理部参事〔
総務課長〕 本庁舎に緑の
カーテンをというご提案でございますが、建物の東西の壁面につきましては開口部がほとんどございません。屋上に設置したゴンドラを用いて、外からメンテナンスを行っているところでございます。また、庁舎西側、JR側でございますが、建物と離して設置する方法が考えられますが、鉄道への
影響等課題が多く、現時点では難しいのかなと考えております。しかしながら、
CO2削減の観点から、委員のご提案を含めまして、どのようなことが可能であるかについて引き続き検討してまいりたいと考えてございます。
◆飯田 委員 私は2月に代表質問で、この本庁舎前で、区長に、打ち水をしたらどうかというふうに質問しました。そしたら、そういう雨水を取り出す構造になっていないからできないというお話で、そうなのかなと思いましたけれども。今日のこの緑の
カーテン、また私は建設的な提案をしていると思っているのですけれども、難しいという。与党に対する、議員に対する答弁ではないのではないかなと、ちょっと冷たいのではないかと。我々公明党の部屋は西側に面していましてね、いろいろな声が出ていますけれども、それだけ私の質問が話題性があるということだと思いますけれども。そういうことで、西側に面していまして、もうすごいですよ、夏なんかは暑くて。エアコンはかかっても、西側の、区長の部屋は東側だから西日が当たらないのでしょうけれども、我々の部屋は西日が当たってすごいですよ。やはりそれだけ何かしなくてはいけないなというふうに、そういう面で緑の
カーテン、これを提案したのですけれども。世界一を目指してほしいと私は言おうと思ったのですけれども、そこまで言いませんけれども、しっかり前向きに検討してもらいたいなと思います。
次に、落書きについてお伺いをしたいと思います。6月に、世界遺産に登録された
イタリアフィレンツェ歴史地区の大聖堂の壁に、
高校野球部の監督や大学生などが落書きをして社会問題となりました。7月には、北区の
東京新幹線車両センター構内にあった上越新幹線が落書きをされて運休となり、多くの人に影響を与えました。9月にも、東急大井町線で車両に落書きがありました。また、
訪問販売業者などが訪問した家の情報を暗号で玄関や表札などに書き込むマーキングが、空き巣などの標的になると言われています。
そこで、区有施設に落書きをされた場合は、警察へ届け出るなどどのように対応しているのか、この点についてお聞かせください。
◎伊藤
経営管理部参事〔
総務課長〕 区の施設への落書きへの対応でございますが、センターや出張所のトイレや壁など、件数は多くはございませんが、事例は発生してございます。書かれた際の対応でございますが、来庁舎の皆さんが不快な思いを抱かれないように、速やかに消すなどの対応をしております。また、
庁舎管理者による注意の掲示を行っているところでございます。
なお、繰り返し行われるなど悪質なものに対しましては、委員のご指摘のような対応も行う必要があるのかなと考えております。
◆飯田 委員 9月17日、NHKの
クローズアップ現代で、「なぞの落書きが街を襲う、犯人は」とのテーマで落書きが取り上げられました。落書きは犯罪のあかしである。落書きを放置すると、治安の悪化をもたらし街が壊れていくという、こういう報道内容でした。今、街角に
政治活動用ポスターが貼られておりますけれども、この
ポスターに落書きされることがあります。この行為は犯罪なのでしょうか、お伺いします。
◎鈴木
選挙管理委員会事務局長 今、街角に
政治活動用ポスターが貼られていますが、この
ポスターに落書きされていることがあります。この行為は犯罪なのでしょうかとのお尋ねでございますが、法上は特段の規定はございませんが、一般的に落書きということになりますと、警察署の方で刑法261条の
器物損壊罪、あるいは軽犯罪法上の軽犯罪として取り合うとのことでございます。
◆飯田 委員 落書きは犯罪であり、放置すると街が壊れていく、こう言われておりますので、しっかりとした対応をぜひお願いをしたいとこのように思います。
次に、第2項
区民生活費、5目
防災対策費に関連し、
防災行政無線の
維持管理と
集中豪雨対策についてお伺いをいたします。
防災行政無線が聞こえづらい、あるいは聞こえないという声を聞くことがありますけれども、防災課はこうした地域を把握しているかどうか、お伺いしたいと思います。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災行政無線放送の聞こえにくい地域につきましては、平成5年以降、指摘いただいた箇所を地図に落とし、その状況を把握しているところでございます。また、指摘いただいた箇所につきましては、
スピーカーの交換、あるいは角度調整などを行い改善に努めているところでございますが、現在も区民の方から
問い合わせ等をいただいている状況でございます。
◆飯田 委員
防災行政無線が聞こえない地域は何カ所ぐらいあるのか。あるいは聞こえないところというのは、地域特性、低地であるから聞こえないのだとか、何かそういった地域によって特性があるのかどうか、この点についてお聞かせください。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災行政無線が聞こえにくいとして苦情をいただいている件数でございますが、記録が残っている平成5年以降、延べ168件でございます。また、聞こえない場所等につきましてでございますが、ほぼ
区内全域に点在をしております。例えば、建物に音声が反射してエコーが生じる地域、あるいは高い建物等で音声が遮へいされてしまう箇所、それから交通量の多い箇所などでございます。
◆飯田 委員
区内全域に168件あるというお話がありましたけれども、
無線放送塔は
区内全域にどのぐらいあるのでしょうか。本数をお知らせください。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 区内にあります
防災行政無線放送塔につきましては、200カ所でございます。
◆飯田 委員 現在の
無線放送塔、これは20年以上前のまちなみで設置をされていると思います。今日のように建物が高層化をして、あるいは密閉化、すき間のないマンションだとか、あるいはステンレスの窓枠だとかということで、非常に密閉化のいいそういう建物になってきているわけですね。そういうことを考えると、聞こえづらいというのも出てくるのかなという部分はありますけれども、やはり大切な情報をお伝えをするわけですから、今日、20年前のことから考えると、200本というのは少ないと思うのですね。いかがですか、認識は。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災行政無線放送塔についての設置基準というのはないわけでございますが、昭和55年の設置当時高い建物などがなく
無線環境がよかったことから、現在の数になっているものと思われます。
◆飯田 委員 その上で200本はちょっと少ないのではないかと。もう少しきめ細かに配置をする、これが必要ではないかと思いますけれども、いかがですか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 200本で全体をカバーし切れていない状況は明白でございますので、そこら辺はどのような対応が可能なのか、今後検討してまいりたいと考えております。
◆飯田 委員 久が原1の15、あるいは久が原1の29の地域の方より、聞こえにくい、こういう声が届いておりますので、お伝えをしておきたいと思います。
ところで、本区では
聴覚障害の方に対する対応はどのように考えているのか、この点についてお伺いしたいと思います。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災情報につきましては、
聴覚障害の方々も含め、広く区民の方々に伝えていく必要がございます。
聴覚障害の方々から、
携帯メールでの配信や街頭への
電光掲示板の設置による
防災情報の提供について、既にご要望をいただいているところでございます。このことにつきましては、区民安全・
安心メールで気象情報などの配信を行っているところでございます。今後は
携帯メールを活用しまして、多摩川の水位や
避難所設置状況をリアルタイムに提供するなど、さまざまな
情報技術の活用について検討してまいりたいと考えております。
◆飯田 委員 緊急2か年計画では、現在の
防災行政無線の固定系は昭和55年に導入して、20年以上が経過しているので設備を更新すると。そのために、平成19年度は
現況調査・
基本設計とこうなっていますけれども、どのような
現況調査をしたのか、また費用はどのぐらいかかったのか、この点についてお聞かせください。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 平成19年度に行いました
現況調査でございますが、無線塔や
スピーカー、あるいはアンテナなどの劣化状況や
無線塔周辺の建物状況を把握するために、現地の調査を行ったところでございます。調査の結果でございますが、設備の
傷みぐあいや、
パンザマスト設置後の周辺に新たにつくられました建物等による
音声遮へい状況などのデータを得たところでございます。また、費用については596万9,250円、約600万円弱でございます。
◆飯田 委員 わかりました。
防災行政無線の固定系を現行の
アナログ方式、それから
デジタル方式に変更する、このことを平成19年度に決定をしましたですね。そのことはいいのですけれども。
デジタル放送に変更する理由、それと変更したことによってどういうメリットが発生するのか、この2点について教えてください。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
デジタル方式に変更する理由でございますが、通信技術の変化に対応できるシステムとしていくためでございます。現在、国は
デジタル方式への移行を進めておりまして、
アナログ方式の補修部品が入手しにくくなる状況に対応するため、変更するものでございます。
デジタル方式に変更しますと、雑音が入らない、他の
デジタルシステムとの連携が容易、双方向の通信の活用等が考えられます。また、国庫補助が受けやすくなるなどのメリットがございます。
◆飯田 委員 そうすると、雑音が入らない等いろいろなメリットがあるということですね。しっかり多くの方々が利用できる、聞こえるように改善になるのかなと、そのような感想を持ちます。
ところで、緊急2か年計画、これでは平成20年度
実施設計、平成21年度以降
設置工事開始となっていますけれども、この緊急2か年計画の進捗状況は予定どおり進んでいるのか、この点についてお伺いします。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災情報につきましては、すべての区民に確実に伝達する必要がございます。平成19年度に行った
現況調査では、
防災行政無線放送の難聴地域が確認されたところでございます。また、豪雨時における区民への水防情報の
伝達方法、あるいは
聴覚障害の方々への
防災情報の
伝達方法、これらを整備する必要がございます。今後これらの課題を解決するため、本年度は
防災情報伝達の望ましいやり方について、固定系の
防災無線を含む多様な
情報伝達手段についても検討を行う必要があると考えております。このため、
固定系防災無線の
デジタル化を目的としました
基本設計・
実施設計については、来年度に行いたいと考えているところでございます。
◆飯田 委員 結論は遅れていると、こういうことですね。言うまでもなく、緊急2か年計画、これは
松原区長が区長になられて、そして必要で大事であるというものを緊急という形で2か年計画で提示をされたわけであって、いわゆる
松原区長の公約ですよね。それがおくれるということは、単に簡単におくれるというのでは、これは話にならないですね。この辺についてはもう少し、何というのですか、当事者の考えを変えて、もう少しスピーディに、しかも安心・安全という、防災という、そういう命にかかわる大切な分野の事業でありますので、しっかりその辺は腹を決めて、遅れを取り戻していただきたいと思いますけれども、いかがですか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 さまざまな課題があるわけでございますが、委員ご指摘のとおり、大変重要な設備でございますので、早急な対応をしてまいりたいと考えております。
◆飯田 委員 本区では毎日
防災行政無線の動作を確認するために、午後5時に
夕やけこやけの放送を、8月15日には
平和都市宣言の広報、春と秋の
交通安全運動期間中の
交通安全広報、夏には
光化学スモック注意報、そして
選挙投票日の
棄権防止広報など、いろいろな放送を流しています。どういう基準で流しているのか、教えていただきたいと思います。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
防災行政無線による
区一般行政の広報に関しましては、昭和57年8月以降、
防災行政用無線局による
区民向け一般行政広報にかかわる
放送基準に基づき行っているところでございます。具体的に申し上げますと、区あるいは関係機関及び区民全体で取り組むべき全国規模で実施される運動に関する広報及びこれらに類するもの。例えば春秋の
交通安全運動、それから
選挙投票日の棄権防止、
光化学スモック注意報などでございます。それから、地区がまとまって行う事業のうち、地区全体に対して呼びかけを必要とするもの、例えば
防災訓練、献血などでございます。これらにつきまして、申請があった案件を審査の上で実施しているところでございます。
◆飯田 委員 新宿区では、今年度より1学期のみ、
防災行政無線で
区内全域に
小学生下校時に
防犯広報をしています。
放送内容は、地域の皆さん、間もなく小学生の下校時間になります。通学路の見守りをよろしくお願いしますという内容です。このような
防犯広報というのは、地域の
防犯パトロールとリンクすれば大変効果的であると思いますけれども、本区で実施することを提案したいと思いますが、いかがですか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 ご指摘のとおり、新宿区では平日の午後2時半に
防災行政無線による
防犯広報を行っていると聞いております。ただ、この
防犯広報には音の問題でいろいろ苦情も出ているということを聞いております。これまで区の
防災行政無線による広報でございますが、夕方5時のチャイムを除きまして、期間が限られているものについて行ってまいりました。小学校の休み以外の平日に連続して広報を行う場合は、音の問題に十分配慮する必要があり、直ちに実施するのは難しいと考えているところでございます。
◆飯田 委員 次に、地域の目線から
集中豪雨対策についてお伺いしたいと思います。南久が原2の31、千鳥1の14、この地域は非常に
集中豪雨で被害を受けています。特に南久が原2の31の地域に対して、今日まで雨水桝の増設、
コンクリート蓋から格子蓋への交換、あるいは
透水性舗装など、いろいろなことをやってきていただいております。9月7日の
集中豪雨で30分間に30センチも道路が冠水をしました。早速、私は地域に行って、いろいろなお話を伺いました。車の中に水が入りそうになった、防水板で自己防衛をしている、下水管が細すぎるのではないか、いろいろな切実な声をお聞きしました。
そこでこういった声を聞きますと、一日も早く、
松原区長、この地域の皆さんが雨が降ると家に水が入ってこないかと冷や冷やして、いたたまれない気持ちになっている。こういった地域の皆さんの気持ちを十二分にしん酌をしていただきまして、東京都の下水道局と協議をして、一日も早くこの地域の
集中豪雨対策を実施をしていただきたい、これを強く要望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○岡元 委員長
勝亦委員。
◆勝亦 委員 区民の安全・安心について質問させていただきます。安全・安心な
まちづくりは、多くの区民の願いであります。先日も行政に望むことはと調査をしたところ、その大多数の方々が、防犯灯の設置や警察官の
見回り強化、交番の設置など、安全・安心な
まちづくり、
防犯対策などの強化を望む声が大半を占めておりました。
防犯対策の一環として、本区では平成18年4月1日に、
不審者情報や子どもにかかわる事件・事故等の情報を登録している保護者の携帯端末へ配信する、
こども緊急連絡システムを導入いたしました。その後さらに
メール配信サービス機能をアップさせ、平成20年には、防犯・防災や気象に関する情報を登録者にメール配信する区民安全・
安心メールサービスを開始いたしました。他区においても同様な
メール配信システムが活用されておりますが、本区は平成18年度から安全・
安心メールが採用されており、決して他区におくれをとらない先進的な取組と評価いたします。
平成20年4月1日発行の本区区報には、安全で安心なまちをつくりますと題し、区民安全・
安心メールサービスについて記載がされております。具体的な説明文書としては、防犯や防災に関する情報をメールで配信するサービスです。地域の
防犯パトロール活動や災害時の情報収集にお役立てくださいとありました。また、本区ホームページにも、同サービスについて次のように掲載がされております。安全でだれもが安心して住めるまちをつくるには、地域の方のご協力が欠かせません。区は皆様と一緒に安全で安心なまちをつくるため、区民安全・
安心メールサービスをスタートいたしました。このサービスは、防犯や防災に関して、区が皆様と共有したい情報やお伝えしたい情報をメール配信するシステムです。区が配信する防犯・
防災情報をいち早くメールでキャッチして、みんなで安全で安心なまちにしていきましょうとあります。
そこでお伺いいたしますが、
不審者情報・防犯情報はどのような情報収集を行い、どのような経路で登録者にメール配信しているのでしょうか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕
不審者情報につきましては、被害を受けた子どもの通学している学校からの連絡に基づき、警察署に事実確認を行った後に配信をしているところでございます。また、防犯情報につきましては、振り込め詐欺防止など、警察署からの依頼により配信しているところでございます。
◆勝亦 委員 私も区民安全・
安心メールサービスに実際に登録を行い、配信していただいておりますが、本区
不審者情報・防犯情報は1日に多いときで2件から3件と配信され、区内の犯罪件数の多さを感じております。現在、本区では小学1年生から6年生までの子どもたちに防犯ブザーを貸与していると思いますが、ここ数年子どもを対象とした犯罪が多発している中で、防犯に対するレベルアップという意味で区内小学生の個人を特定できる
防犯対策が必要ではないかと考えます。今のシステムではメール受信者も、何丁目のどこで起きた事件、つまりどの地域で起きた事件としてしかとらえ方ができない情報システムになっております。
ある区民の方からも相談を受けましたが、保護者は、自分の子どもが配信された事件とかかわる可能性があるかどうかが、配信メールからは読み取れない現状となっております。また、犯罪を未然に防ぐという観点から考えれば、情報配信の視点を精査する必要があるのではないでしょうか。
そこで提案いたしますが、子ども一人一人に携帯型でGPS機能・防犯ブザー機能を備えた発信機を持たせ、緊急時に子どもの位置がいち早く確認できる救援システムを構築すべきではないでしょうか。お伺いいたします。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 緊急時に子どもの位置をいち早く確認する救援システムを構築してはとのことでございますが、GPS機能付きの防犯ブザーは、周辺に人がいない場合、例えば大規模公園などでは効果があると思いますが、人のいる場所では防犯ブザーによる危険の発信が有効であると考えておるところでございます。今後さらに子どもたちの安全・安心を確保していくため、ご提案も含めてどのような対応が望ましいのか、関係部局と研究を進めてまいりたいと考えております。
◆勝亦 委員 予算等の問題があると思いますが、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと思います。
次に、子どもが道路や公園などで不審者に遭遇した場合の緊急避難所、いわゆるSOSの家として協力されている区内登録件数をお知らせください。
◎杉坂
区民生活部参事〔区民生活課長〕 こどもSOSの家の事業でございますが、この事業を開始をいたしましたのが平成13年度でございました。13年度末の登録件数は4,147件でございましたが、その後年々増加をしてございまして、平成19年度末の登録件数でございますが、5,567軒でございます。
◆勝亦 委員 そのSOSの家に実際に駆け込んだ子どもの数を教えていただけますでしょうか。
◎杉坂
区民生活部参事〔区民生活課長〕 子どもが駆け込んだ件数でございますが、事務局に報告のあった件数でございますが、事業を開始した平年13年から17年までの5年間、毎年1件で、これまで5件でございます。
なお、最後に報告のあったのが平成17年6月でございまして、その後報告はございません。
◆勝亦 委員 平成17年の6月以降報告がないということで、実際に駆け込んだ子どもがいなければ、それにこしたことはないのですが。ちょっと報告が漏れているような私は考えを持っておりますので、報告体制を強化していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎杉坂
区民生活部参事〔区民生活課長〕 子どもたちが、協力員と申しますが、こどもSOSの家に助けを求めてきた場合、私どもに報告をしていただくということになってございます。その報告が平成17年6月以降にないということは、私どもといたしましては、そのような事態は発生していないのではないのかなと考えているところでございますが。また、協力員の皆さんにお配りをしてございます協力員のしおりというものがございまして、そこにも、必要な対応を行った後に私どもに報告をしていただくよう記載をしているところでございます。今、
勝亦委員からご指摘があったようなことも、絶対ないと言い切れないところもございますので、再度、協力員の皆さんに対応方法につきまして周知をしてまいりたいと考えております。
◆勝亦 委員 これは小学生をお子さんに持つご父兄の方からの訴えなのですけれども、SOSの家のシールが子どもの目線よりも高いところにあるとの訴えでありました。私もでき得る限り区内を点検してまいりましたが、確かに場所によっては大人の目線でシールが貼ってあったり、また時にははがれかかったりという状況も見受けられました。ぜひ、こどもSOSの家、SOSシールの点検を行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか、見解をお示しください。
◎杉坂
区民生活部参事〔区民生活課長〕 現在は協力員の皆様から、例えばシールが汚れたりですとか、破れたという申し出があった場合に交換をしているところでございますが、そういうことがあっても申し出していただけないという場合もあろうかと考えられますので、何らかの形で点検をしたいと考えています。その際に、今、委員からご指摘のあったように、貼る場所ですね、子ども目線か大人目線かというところで、子ども目線になるようなということで点検をしたいと思います。ただ、その場合、先ほど申し上げましたように、区内に5,567軒ございますので、職員が直接すべてを点検をするというのはなかなか難しいことだろうなと考えております。そこで、どのような点検の仕方ができるのか、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。
◆勝亦 委員 ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。
次に、徘回高齢者探索システムについて質問いたします。先日、会派の代表メンバーで、大阪府寝屋川市でこの7月からサービスが開始されました徘回高齢者探索システムについて視察を行ってまいりました。このシステムは認知症の高齢者が徘回した場合、携帯やパソコンのメールを利用し、居場所を探す発見支援メール事業であります。同市の高齢介護室によりますと、まず高齢者の介護家族が同システム利用の場合、市に利用申請を行います。高齢者が徘回で行方不明になった時点で家族は警察に捜索願を出すとともに、市のメール配信機関、寝屋川市は民間に委託しているそうですが、ここに本人の身体的特徴などを伝えて、発見支援を依頼します。これを受けまして、同機関は高齢者の特徴をパソコンに入力し、メール受信登録者、いわゆる協力員に情報を一斉に配信します。協力員は発見につながる情報を
携帯メールなどで警察に提供、本人の可能性が高い場合、警察が保護に向かいます。無事に保護されると、警察からの連絡を受けた家族がメール配信機関に情報を伝え、同機関から協力員に発見保護の連絡が一斉に配信されるという仕組みになっております。
同市では、2005年1月から
不審者情報や各校区のお知らせなどを登録者に一斉配信する安心・安全メールを実施しておりましたが、新しく導入した発見支援メール事業は同じサーバーを活用しているため、経費が節約できると解説されておりました。現在、この徘回高齢者探索システムの協力員は約1万1,000人だそうです。徘回高齢者の発見を支援する協力員は任意登録となっておりますが、いわゆる地域力で皆を支え合うとの意識啓蒙にもつながっているようであります。
そこでお伺いいたします。本区において介護認定され、認知症を患っている方は何人おりますでしょうか。
◎小泉 高齢事業課長 介護認定を受けられた方の中から医学的な認知症患者を導き出すことはできませんが、介護認定調査時の認知症関連調査項目から何らかの認知症の症状を有していると思われる方は、平成20年4月から8月の判定において、判定総数1万258人のうち約4,700人でございました。ここから推計いたしますと、大田区において介護認定がされ、何らかの認知症の症状を有している方は、約1万700人程度と推定しております。
◆勝亦 委員 また、本区のさわやかサポートセンターに徘回高齢者についての相談状況はどのようになっておりますでしょうか。
◎小泉 高齢事業課長 さわやかサポートにおける徘回高齢者の相談状況についてのお尋ねでございますが、区内20カ所のさわやかサポートでこの1年間に受付けた徘回高齢者に関する相談件数は、約200件となってございます。相談経路は、ご家族、近隣の方が主となっておりまして、こうした相談が寄せられた際には、警察等の関係機関と連携をとりながら速やかな対応に努めております。
◆勝亦 委員 この寝屋川市のように、本区が現在使用しております区民安全・
安心メールサービスの主要サーバーを活用すれば、システム導入経費は節約できると考えます。ぜひ本区も寝屋川市のような既存システムを活用し、区長の言う、地域力を生かしたネットワークシステム導入を要望いたしますが、見解をお示しください。
◎小泉 高齢事業課長 認知症の高齢者が徘回した場合に、携帯やパソコンメールを利用して居場所を探すシステムが必要ではないかというご質問でございますが、大田区では、昨年度から認知症サポータの養成に努めておりまして、現在約2,600名の方がおります。区といたしましては、今後もこうした認知症サポータの方が地域の中で認知症の方を日常的にサポートできる仕組みづくりに努めてまいりたいと考えております。そのため、地域のさまざまなお力を借りまして高齢者を見守ることができるよう、ネットワークなどの構築に取り組んでまいります。
◆勝亦 委員 ぜひ、今言われた2,600名の認知症サポータの方はそういった意識をお持ちの方だと思いますので、こういった方が協力員になっていただければ、導入も見えてくるのではないかなと思いますので、さらに要望していきたいと思います。
次に、青色防犯灯LED照明についてお伺いいたします。私は平成19年第4回定例議会におきまして、緊急時に警察官と直接話ができ、犯罪の抑止力にもつながるスーパー防犯灯の設置について要望をさせていただきました。当時の区民生活部長からは、スーパー防犯灯の設置は、区の安全・
安心メール街区事業の一環として平成13年度から進めてきた経緯があり、警視庁も平成14年度に世田谷区や杉並区で設置しましたが、その後予算や運用上の課題もあり、平成16年度の町田市が最後の設置となってしまった。その結果、国や都は現在整備に向けた事業展開は行っていない。今後、地域の安全と安心のためにも、スーパー防犯灯やこども緊急通報装置等の事業の必要性や今後の進め方について調査するとともに、その導入に向け、東京都や警視庁に対して要望していきたいと答弁をいただきました。スーパー防犯灯設置に向けては、回答のように、継続して東京都や警視庁に要望を続けていただきたいと思いますが、視点を変えた新たな
防犯対策の取組として、青色防犯灯LED照明の設置を要望いたします。
以前、足立区の六町三丁目町会に設置されている青色防犯灯を先輩議員と視察いたしました。この六町三丁目町会は以前より町会内に犯罪が多発しており、何とか犯罪を減らせないかとの思いで町会長を中心に頭を悩ませていたそうです。その後平成12年にイギリス北部の都市グラスゴーにおいて、景観改善のための街路灯をオレンジ色から青色灯に変えたところ犯罪発生件数が年間1万件以上減少したとの情報や、平成17年6月に国内で初めて青色防犯灯LED照明を設置し犯罪が激減した奈良県の視察を行い、青色防犯灯LED照明設置が町内の犯罪減少につながるのではないかとの考えをもとに、視察後直ちに町会内の各所に青色防犯灯LED照明の設置を行ったそうです。その結果、同町会も犯罪件数が前年と比較し激減したそうです。
その様子が今年の6月に放映されたあるテレビ局のニュース番組にも取り上げられ、出演されている六町三丁目町会長は、昨年同町会で起こった犯罪は15件だったが、この青色防犯灯LED照明設置により今年に入り町会内で犯罪が1件も起こっていないと話しておりました。なぜ青色防犯灯LED照明が犯罪の抑止力になるのか。ある文献によると、青色は心理的に人の副交感神経に作用して、落ち着かせる沈静効果があると言われております。
また他の利点として、比較的に波長が短いため、広範囲を照らすことができるそうです。青色防犯灯LED照明の犯罪抑止効果は科学的に十分な解明はされておりませんが、イギリスや奈良県をはじめ、設置した多くの地域で犯罪が激減したと報告されております。
そこでお伺いいたします。この報道を区は承知しておりましたでしょうか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 私もテレビで拝見をしたところでございます。
◆勝亦 委員 この報道に対して、区の見解はありますか。
◎佐々木
区民生活部参事〔
防災課長〕 青色防犯灯設置によりまして、いわゆる犯罪が減ったということでございますが、それは青色防犯灯による効果なのか、あるいは死角のない
まちづくりなどの理由によるものなのか、はっきりしませんので、科学的な解明が必要であると考えております。
◆勝亦 委員 また、青色防犯灯LED照明の抑止力効果については、最近メディアに取り上げられるケースが増えたことにより、その報道を見たこれから犯罪を起こそうと考えている人間が、青色防犯灯LED照明が設置してある場所は犯罪意識が高い地域であると理解し、このことによって結果的に犯罪発生が低下しているのではないかと分析している専門家もいるようであります。青色防犯灯LED照明設置により、犯罪を起こす側でなく、その逆の効果として地域住民の防犯意識向上にもつながっているようであります。いずれにしても、設置されている地域の犯罪件数は激少していることに間違いないと考えております。
また、本年9月8日付けの産経新聞には、環境にやさしく次世代のエコ照明といわれるLED照明、寿命は約4万時間、1日8時間点灯で10年以上交換は不要、白熱球の約40倍、蛍光灯の4.5倍ほど長持ちし、消費電力は白熱球の5分の1、蛍光灯の7割程度と、今さまざまなところで議論されている、
地球温暖化対策にも優れた省エネ機能を持つLED照明について紹介がされておりました。
また、毎日新聞には、このような報道がありました。国際宇宙ステーションに設置された日本の実験施設「きぼう」で、21本ある蛍光灯のうち9本が球切れで使えなくなっていることがわかった。宇宙航空研究開発機構によると、半分以下になると作業や実験に支障が出るという。最先端の技術を集めた宇宙実験が思わぬローテクに悩まされている。今後は球切れの心配のない発光ダイオードを利用した照明を開発中とありました。このように地球規模、また宇宙でも発光ダイオード、いわゆるLED照明は注目されております。
そこでお伺いいたしますが、区設置の街路灯を例えば青色防犯灯LED照明に変えた場合、区が放出しているCO2がどのぐらい削減になると考えられますでしょうか。
◎川野
まちづくり推進部参事〔
まちづくり課長〕 区道上に設置されております街路灯の総数につきましては、現在2万3,700基ございます。標準的な灯具は80ワットで省エネルギータイプを使用させていただいているところでございます。CO2の排出量でございますが、街路灯1基あたり1年間で130キロ、総数を掛けますと年間で3,000トンを放出していることになります。LED照明との比較でございますが、街路灯の明るさ、いわゆる照度については、東京都安全・安心
まちづくり条例で定められた基準を使っているところでございます。その基準に合わせて区の街路灯は設置されているところでございますが、街路灯1基に相当する、一般的に今使われているLED照明が3基ほど使用することになります。その結果、設置数が多くなる分、CO2の削減量についてはほとんど期待できないというのが状況でございます。
◆勝亦 委員 それでは、また消費電力はどのぐらい削減されると考えられますでしょうか。
◎川野
まちづくり推進部参事〔
まちづくり課長〕 消費電力につきましても、同じように区の既設街路灯1基あたりLED照明が3基必要ということで、それほど消費電力についても削減効果はないと考えてございますが、ただし照度基準、これによらず単体同士で比較した場合は、コスト面を除けば、CO2の削減効果、それから消費電力の方もかなり下がるということで、環境的にも優れた機能を有していると考えてございます。
◆勝亦 委員 初期投資は、白熱球に比べますとLED照明は数倍かかるといわれておりますが、数年単位で考えますと、青色防犯灯LED照明は逆に経済効果があるようであります。総合的に判断しても、既存の白色灯よりも優れている青色防犯灯LED照明をいきなり
区内全域に設置するとなると、費用面等で設置が難しいと考えます。そこで区内で過去に犯罪が多発している場所に限定し設置するとか、試験的でもよいと思います。死角になりやすい場所や公園などにスポット的に設置をしてはどうでしょうか。ぜひ前向きに考えていただきたいと思いますが、見解をお示しください。
◎川野
まちづくり推進部参事〔
まちづくり課長〕 LED照明の設置でございますけれども、現在大岡山駅前広場の中央分離帯の外周に設置してございます。これは太陽光発電も利用してございます。そのほか、ふるさと浜辺公園の橋の側下道としてもLED照明を設置しているなど、今、委員からご指摘がありましたように、スポット的な設置も今後検討してまいりたいと思っております。
また、LED照明につきましては、照度基準等が影響しない景観照明としては大変優れた機能を持ってございます。また、青色照明につきましても、その効果等については、今後設置自治体等の状況を検討してまいりたいと考えてございます。そのほか、商店街の装飾灯としてもLEDの方は今使われているようでございますので、それらの状況等も十分踏まえてまいりたいと思っております。
今後LED照明につきましては、まだ効果ということもございますが、技術革新も進んでいくと思いますし、光源の性能向上等も進んでいくと思いますので、そういった動向にも注意を払いながら、今後新設の灯部、あるいは老朽化に伴う灯部の交換時に、LED照明等を含めた省エネルギータイプの照明灯を試行的に活用するように前向きに検討してまいりたい、そのように考えてございます。